【新唐人2016年07月10日】
台湾で7日、走行する列車の車両内で爆発事件が発生し、乗客25人が負傷した事件で、警察はテロ事件の可能性を否定し、容疑者の身柄を確保したと発表した。
林全・行政院長(首相)は「同事件はテロ事件ではなく、治安を脅かす重大な事件であると判断した。現在、調査を進めており、容疑者に関する情報をすでに把握している」と発表した。
事件は7日夜、北上する普通列車が松山駅ホームに入ってきた時に発生した。突然車両内で爆発が起き、乗客25人が負傷した。車両からは爆発物が発見され、警察はすでに林という容疑者の身柄を確保した。
劉柏良・台湾警察署刑事局長は「現在、容疑者の身柄を物証と共に確保している。爆発物から採取した指紋のDNA鑑定により、容疑者が特定された」と述べた。
劉局長によると、林容疑者の携帯電話のGPS情報により出発地からの足取りを摑み、さらに道中の監視カメラの映像と突き合わせ、台湾中部の南投県で容疑者が運転していたボックスカーを発見。車内から今回事件で使用された爆発物と同じ材料を発見した。
劉局長は「車内からはさらに爆発物の起爆装置よりやや短めだが太さが同じ起爆装置が発見されている。直径6センチ、長さ27センチの同じスチール製パイプが見つかっている」と述べた。
また、容疑者が付近の食堂で、「台北に2日行くから」と言って、金を借りていたことも分かっているほか、車内からは遺書も発見された。
劉局長は「遺書は短く、後事を人に託している内容。人名が書かれているため現在調査中」と話した。
共犯者がいる可能性はないという。
容疑者は自らも爆発事件で重傷を負っており、現在、台北医学院のICU病棟で治療中だが昏睡状態にある。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/07/09/a1275281.html(中国語)
(翻訳/白白 映像編集/李)